2016年12月4日のNHKスペシャルは「戦艦武蔵の最期」映像解析 知られざる“真実”
番組では、NHKが開発してきた映像解析技術と新資料から「武蔵の実像とその最後」を完全再現。
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2015年3月、米国のマイクロソフト社の共同創業者・ポール・アレン氏が旧日本海軍の戦艦武蔵とみられる沈没船をフィリピン沖の海底1000mの深海で発見。
ホームページで映像を公開した結果、専門家の間では艦首や主砲の台座から「武蔵に間違いない」という声が強まった。
こうした記録映像やNHKが独自に入手した新資料の詳細な分析から、いま、歴史の定説を覆す武蔵の実像が次々と浮かび上がってきている。
日本の最高技術を結集し“不沈艦”とまで言われた武蔵の映像分析が本格的に開始された。
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実は決定的な脆さを抱えた構造の艦であったことなど、知られざる実態が明らかになりつつある。
世界初となる、深海の戦艦武蔵の100時間に渡る未公開映像を1000万枚に分解、その後、空間情報を抽出し、徹底解析する最新技術で海底の「武蔵」を蘇らせた!
◆戦艦武蔵
武蔵(むさし)は、戦艦大和(やまと)と同じ第二次世界大戦中に建造された大日本帝国海軍の大和型戦艦の二番艦です。
大和型戦艦は、一番艦大和、二番艦武蔵、そして三番艦「信濃」が大戦中に就役しています。
武蔵は、世界最大の46センチ主砲は、40キロ先の艦船を攻撃できたそうで、完成時はこれほど遠方の敵艦を攻撃できる戦艦は大和と武蔵しかなかった。
どんな攻撃も沈まない浮沈艦として作られました。
太平洋戦争の真っ只中の1944年10月24日のレイテ沖海戦で大和と共に出撃し、アメリカ海軍機から推定ですが、雷撃20本、爆弾17発、至近弾20発以上の集中攻撃を受けます。
しかし、この猛攻撃に耐えるも、直接の原因は、多数の魚雷命中による大浸水とも言われています。
魚雷や爆弾を合わせ40発以上という世界軍艦史上最多の破弾により正確な沈没地点も不明のまま撃沈。
- 建造所:三菱重工業長崎造船所
運用者:大日本手濃く海軍
全長:263m
総排水量:2,802トン
起工:1938年3月29日
最後:1944年10月24日沈没
◆戦艦大和と武蔵の違い
大和と武蔵は建造所も製造場所が違います。
戦艦大和は、広島県の呉にあった「呉海軍工廠」で国が自ら建造した軍艦です。一方、戦艦武蔵は、民間企業「三菱重工業長崎造船所」で建造されています。
三菱重工業の長崎造船所は、多数の軍艦を建造する傍ら、日本と欧米を結ぶ客船も造っていたため、艦船の内装の設計にも定評があったようです。
◆呉市海事歴史科学館大和ミュージアムは、明治以降の日本の近代化の歴史そのものである「呉」の歴史を学べます。
館内には10分の1戦艦「大和」、零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」などの実物資料を展示しています。
- 呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)
広島県呉市宝町5-20
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