グノシーが権利侵害で損害賠償請求される可能性と上場廃止!?

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グノシー、記事見出しを権利者に無断で大量配信と判明 損害賠償請求と上場廃止の可能性
ニュース配信サービスの「グノシー」が、記事の見出しを配信する際に「グーグル検索のようなものなので、見出しのみの配信は適法である」として、見出しを配信する限りではコンテンツホルダーへ1円も払っていないことが分かった。

ところが、同社は、上場時に「コンテンツホルダーに対して対価を支払う」という有価証券報告書を東証に提出しており、この様な見解の説明は全くされていないことも判明。以下の通り、損害賠償請求等の責任を負うリスクがある。
https://echo-news.red/Japan/Gunosy-Serious-Damage-Suit-News

こんなニュースを受けてちょっとググってみたら法務博士の 河瀬季 先生という方がなにやら説得力のあるお話をされてた

話題のニュース記事を一括チェックできる人気アプリ「SmartNews」は、新聞社などのサイトから記事データを取得(ダウンロード)して表示している。そこで、「何かこれ著作権的に危ないんじゃない?」という気がしてくる。
「SmartNews」のように、新聞社などのサイトから記事データを引っ張ってくる場合、アプリの仕様によって、合法か違法かが変わってくる。「SmartNews」は合法なのだろうか。また、同種アプリを作る場合、どうすれば合法になるのだろうか。
なお、このテーマは、少し前にネット上で話題になったことがあるものなのだが、SmartNewsは、5/30に仕様を変更している。本記事では、5/30の仕様変更までをカバーする。

執筆:法務博士 河瀬 季(tokikawase.info)
http://iphone.oshiete-kun.net/2013/09/5716.html

河瀬氏の話をまとめてみた

前提:ユーザーが自身で見る目的で直接ニュースサイトからコンテンツをダウンロードするのは合法である

①アプリがユーザーダウンロードの手助けをするだけならOK。アプリが直接ニュースサイトにアクセスし記事を個別にダウンロードしてくるだけなら合法

②アプリの運営会社が一旦自前サーバーにニュースサイトからダウンロードしたコンテンツを蓄積して、まとめてアプリ経由及びWEB経由でユーザー向けに配信するのは非合法

③例外:著作権法では、「キャッシュサーバー」「検索エンジン」なら、「ダウンロード」「配信」を行っても良いとしている。だからGoogle検索エンジン、キャッシュサーバーは合法

現在、SmartNewsでは仕様を変更して、ダウンロードした記事をまとめて「キャッシュサーバー」にキャッシュして、アプリ経由でユーザに配信するという仕組みで著作権侵害を回避しているらしい(実際、訴訟などが起こった時どのような判断が下されるのかは不明)

グノシーは「グーグル検索のようなものなので、見出しのみの配信は適法である」と言っているが、ご意見ではなくてどのような仕組みで運用しているかというところを正しく公表するのが法律的には重要なところなのではないでしょうか

実際のところは「キャッシュ」といってもハードディスクなどに一旦記録することに違いは無いような気がするが、メディアへの記録・記憶のさせ方にどれだけの倫理的な違いがあるのか、感覚的にはピンとこないが、法律では「キャッシュサーバーなら良いよ」という事になってるらしい

著作権の話を追及すると記事が書きにくくなるのでこのへんで・・マルオ

コンテンツホルダ 【 contents holder 】 コンテンツホルダー

コンテンツホルダとは、コンテンツの所有者。コンテンツに関して著作権など何らかの権利を保有している人物や組織などのこと。

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